江戸の言葉では、「格好いい」ではなく、「様子がいい」と言うのが正しいのだそうです。「格好がいい」とは、元は関西の言葉なのだとか。
同じように、「行ってらっしゃい」ではなく、「行っておいで」が江戸流だとか。
ところで「いってらっしゃい」とは、「行って」と「いらっしゃい」が合わさった言葉で、「行って」、「帰っていらっしゃい」と呼びかける意味があるのだそうです。
そして返事の「いってきます」には、「行って」「帰ってきます」というふたつが合わさった言葉で、「いってらっしゃい」と見送る人に、無事に帰ってくることを約束する意味があるのだとか。
また「気をつけて」には、外出先で邪気にとらわれないよう気持ちをしっかりしてという意味があるそうです。
毎日の何気ないあいさつもこうして意味を知ると、深く納得します。
出かけるとき、見送るとき、こんな意味を思いながら言葉をかければ、余計な心配もせずに済みそうです。