ひとくちに白壁と言っても、いろんな壁があります。
漆喰は調湿性にすぐれ空気の殺菌効果もある。なにより木の家と相性が良く、手触りも雰囲気も抜群です。
壁紙にも木の家に似合うのがあります。創の家で使うオガファーザーは、ウッドチップと再生紙だけでできていると言うだけに塩ビクロスのような安っぽさはなく、漆喰ほどではないけど、落ち着いた雰囲気もいい。
同じ白壁でも素材と仕上げで部屋の雰囲気はまったく違うものになるので、とくに大壁仕上げで天井も真っ白な空間ではどんな素材、仕上げにするかが重要です。
では、部屋の雰囲気を変える原因は何かと考えると、光の反射と拡散ではないかと考えました。
漆喰壁の部屋がやわらかい雰囲気に感じるのは、光の反射率が低いからではないのか。
そう考え調べると、漆喰の反射率は高いことがわかりました。
数字でいうと、反射率は75~85%。それに対し壁紙は淡い色のもので40~70%。ちなみに白タイルで70~80%なので、漆喰の反射率の高さがわかります。
なのに漆喰壁の部屋では、同じ光の量でもやわらかでやさしく感じるのはなぜか。
それは、漆喰の成分であるカルシウムが光を拡散させやすいからなのだそうです。
つまり漆喰は光の反射率が高いが、拡散効率にもすぐれるので、光が部屋全体に柔らかく行き渡るというわけです。
反射率と拡散率が高いということは、より少ない照明で部屋が明るくできるということなので、省エネにもいいんですね。
ちなみに、漆喰に含まれる炭酸カルシウムは液晶パネルの反射材にも欠かせない物質だそうで、この世の光を左右する存在ということがわかります。
漆喰は塗りの技が肝心 。チーム創 千葉左官の鏝さばきが冴える |
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