無垢材とは、木がすっぴんの状態ということ。
調湿してくれるし、さらさらで肌触りは良いし、木の香りは心地良いのですが、
塩ビ加工やコーティングなどが施してあるフローリング材と違い、傷つきやすいのが玉にキズなんです。
創の家では、床材にスギ、カラマツ、ヒノキなどを使いますが、傷がつきやすいのもこの順番です。
すなわち、傷つきやすいとは「材質が柔らかい=肌触りがやさしい」ということで、スギは触れた感じでも温かみがあるのですが、柔らかい分だけ傷つきやすいのです。
ヒノキはスギと比べると、ちょっと触れただけで違いがわかるほど硬質で冷たい感じがします。しかし、その分スギより傷つきにくい特長があります。
カラマツは両者の中間的な材質といった位置付けです。
わが家ではカラマツを床材にしていますが、スギほどではないにしても、どうしても傷はつきます。
たとえば、硬い物を床に落とすとこんな傷が。。
ひとつやふたつならまだしも、多くあると目立ちます。
これをなんとか目立たなくしたい!!
そこで活躍するのが、たっぷり濡らした雑巾とアイロンです。
まずは、傷の箇所に濡らした雑巾の水をポトリポトリ。。。
次に、傷の上に雑巾を置き、その上からアイロンをジュジュッ!!とやってください。
高温のスチームで、躊躇せずぐいぐい押し付けるようにするのがポイントです。
「こんなことして大丈夫か・・・」
なんて恐れる必要はありません。
無垢材は傷つきやすい反面、柔軟で復元力があり強いんです。
さあ、熱々に蒸された木の香りがしてきましたか??
そうしたらほぼ完了と思ってOKです。
おもむろに雑巾をよけてみると。。。
じゃじゃじゃじゃーんで、じぇじぇじぇじぇ!!
鋭く凹んでいた部分が盛り上がり、だいぶ目立たなくなっています。
わかりますか??
木の繊維が割れたようなものは復元できないので、ちょっと割れたような痕はありますが、凹みはほとんど復元できました。
ポイントはたっぷり濡らした雑巾を、高温アイロンでぐいぐいです。
ただし、やり過ぎて床が焦げないように注意してください。
こんな住まい手自身ののちょっとした工夫で、手入れができるのも木の家ならでは。
塩ビ加工やコーティングした床材ではこうはいきません。木の家はこんな風に手を加え、育てる楽しみがあります。