この季節、どこかでそれらしい煙突がある家があったら、近くを歩いてみてください。
プーンと、焦げたような懐かしいような匂いがしたら、そのお宅では薪ストーブに火が入ってるはずです。
わが家も初シーズンの火が入りました。
まだ全開で焚いてるわけではありませんが、暖房が必要なほど寒くはないけど、つい火を熾してしまうのは、薪ストーブにはあったまる以上の楽しみがあるからでしょうか。
さて、前々回もご紹介したようにうちの主燃料は、創の家の建築現場で生まれた端材です。それらは長さを揃えればすぐ燃やせる状態ですが、通常、薪を整えるにはそれなりの労力と時間が必要です。
まずは木を伐る。山から伐り出すのは別として、その後にも丸太をちょうど良い長さに伐る「玉切り」という作業が必要です。
うちのストーブは窯内部の幅が40cmほどなので、それ以下の長さに伐る。
その後は玉切りしたものを斧で割る。
パコンパコン割れます・・・といいたいところですが、直径が15cmを超えると一発では割れません。
そうした場合は楔を使い割ってからさらに2分割。
太い幹や二又に枝分かれした部分を割るのは大変だけど、それ以外は気持ちよく割れます。パコンパコン。
さて、気持ちよく割れた薪は、よく乾燥するまで待たなければなりません。
この7月に伐採したサクラ材は、薪にできるほど乾燥してないので、使えるのは来シーズンでしょうか。
うちでは立派な薪棚も完成しました。それは棚というよりほぼ小屋に近い存在感です。
これならワンシーズン分の薪が収納できそうです。
スイッチひとつであったかくなる空調機とは違い、薪ストーブであったまるには、伐って、割って、干して、焚く作業が必要です。
そんなのめんどくさいといえばそれまでですが、そんな手間を楽しむのも薪ストーブならでは。
考えてみると薪ストーブには、道具を使いこなす楽しみがあります。
だから男の子がハマってしまうのでしょう。