ここ数年応募している住宅コンクールで、4年連続受賞となる優秀賞を受賞した住まいです。つい先日、その授賞式がありました。
目的のない飾りは好きではありません。なので私たちが建てる住まいでは、外も内にも意味のない装飾は施しません。そんな中で唯一と言ってもいい装飾が妻飾りです。屋根の妻部分に掛けられるそれは、伝統建築の蟇股 (かえるまた) や豕叉首 (いのこさす)が原型で、かつては架構の意味がありましたが、現在の住宅建築では機能的な意味はほとんどなくなりました。
この住まいの妻飾りは、二つの円をモチーフにしました。二つの円弧がぐんぐん伸びてそれが大きな円になるように、家族の夢が育ち、つながり、幸せがいつまでも巡るようにと
願いを込めました。
ちなみに、webで「妻飾り」と検索すると、アルファベット文字や鳥や花をモチーフにしたものがいっぱい出てきました。南欧風の家に多いようですが、私たちの住まいには到底似合いそうもありません。
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