ホームページで「スプーン1本から棚板まで…」とうたっているように、創では木でできる住まいに関するものは何でも作ります。もちろん手の込んだ造作物も得意で、その最たるものが神棚の造作です。
ハウスメーカーの住まいに限らず最近の住まいでは神棚を設けない家もあるようですが、石巻地方では神棚を必要とする方が多くいます。特に沿岸部にお住いの方や浜育ちの方にそう考える方が多いのは、信仰が生業と密接に関わっているからなのでしょう。信仰が厚ければその分造りへのこだわりも強くなり、神棚も単に設置する場所を作るだけでは済まなくなります。
この家の建て主は浜仕事とは関係ありませんが、信仰心が厚く、また家自体に負けない神棚を造りたいということから、本格的な神棚を造りました。雲形を施した斗栱や肘木は社寺建築に用いられる意匠で、軒組などとともに棟梁が手仕事で造り上げました。
その存在感は一眼にするだけでも圧倒的ですが、細部に目をこらすと造作の繊細さに驚かされます。
これなら住まい手の厚い信仰心もしっかり受け止められ、祀られる神様もさぞかし居心地が良いだろうと安心できます。
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