創のホームページで紹介してる継手・仕口は、手刻みによる高度な例ですが、
プレカットでできるものもあります。
例えば写真のように木材が組まれたのを見たことはないですか?
これは仕口の中でも一般的なもので、『蟻掛け』と言います。
ほかにも『蟻』がつく応用形はいっぱいあります。
でも、なぜ蟻なのか?
なんとなく想像がつくと思いますが、組み合わせる一方の木が、蟻の牙に似た台形に刻まれているからと言われています。
蟻の牙がほんとうにこんなかは別にして、建築用語には似たような由来の言葉がいくつかあります。
蟻の牙がほんとうにこんなかは別にして、建築用語には似たような由来の言葉がいくつかあります。
『鎌継ぎ』の『鎌』は、蛇の鎌首に似ているからそう呼ばれるし、
木材に溝を切るために使う『畔挽鋸(あぜびきのこ)』は、田んぼの畔道からきています。
複雑で手の込んだ技や道具に、身近な生き物や場所の名前をつけるなんて面白いですね。
でも、なぜ生き物や場所の名前なのか!?
でも、なぜ生き物や場所の名前なのか!?
それは、弟子入りしたばかりの小僧でも覚えやすいようにという配慮からそんなふうになったと言われます。
その昔、大工や多くの職業は徒弟制で、10〜12歳くらいの少年が親方に弟子入りしました。
学校教育が完全でない時代には読み書きもできない子供もやってくる。しかし親方としては、
ひとたび弟子にすれば皆等しく一人前にしなければなりません。そこで誰もが知っているものに例えて覚えやすく、しかも誤解がないようにしたのだと言われています。
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